僕のヒーロー

 

先日、あまりに衝撃的なニュースが飛び込んできました。

 

7月31日、九重親方がすい臓がんと転移により死去。

 

めちゃくちゃびっくりしました。あまりに衝撃的過ぎて混乱しました。

いまだに信じられません。

 

子供のころ、相撲をテレビで見ていると、大きくて太ってる力士が相撲をしているという感覚でした。

ところがその中に、小柄でムキムキなマッチョでキリッとしたハンサムな関取が一人いました。

それが千代の富士でした。

他の力士との体格差と筋量に異質な感じを受けたのをいまだに覚えています。

 

こんなに小さくて、大きく太った力士と戦えるのかと思ってたら、大柄の力士とがぶり四つになってもひるまない。

足や腕の筋肉に力が入り筋張りながら耐え、そこから信じられないような投げを繰り出して勝ってしまう。

子供の僕の予想を簡単に覆してしまう人でした。

あの強さに魅了されました。

 

年を増してもなお強くなり勝ち続ける千代の富士から目が離せませんでした。

でもそんな千代の富士にも引退の時が来ます。

 

「体力の限界」

 

そうテレビから聞こえた時に

「嘘だ!」

と叫んでしまいました。

 

その後、九重親方になられ、あれほどの功績を遺した横綱なんだから、当然、そのうちに相撲協会会長になられるだろうと期待をしてました。

昨年の還暦の土俵入りの際の姿も、還暦とは思えない素晴らしい体に、あの全盛期の強さを思い出させてくれました。

 

 

日曜日の夜、都知事選の結果をニュース速報で見た後、何の気なしにテレビを見ていたらいきなりの訃報でした。

「嘘だ・・・」子供のころ以来のこの言葉がまた口をついて出てきました。

 

あんなにあんなに強かった千代の富士が死ぬわけがない!

もういい年をした大人になっている自分なのに、子供じみたそんな思いが溢れて仕方ありません。

シーツにくるまれ、ストレッチャーで無言の帰宅をする九重親方の姿に強い喪失感を感じました。

 

僕の中の大横綱は千代の富士だけで、僕のヒーローです。

いま、これからも。

 

親方、お疲れ様でした。ゆっくりお休みください。

 

謹んでご冥福を御祈り致します。

 



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